労働時間に不満がある福祉施設介護員は多い

シフトに不満を抱えている人はどれくらい?

福祉施設介護員が抱えるやる気を下げるシフトへの不満とはどのようなものか

シフトに対する不満からの転職もある

福祉施設介護員が働く職場には様々な雇用形態の人がいます。それぞれの働き方に合わせてシフトを組むのはとても大変で、夜勤もある施設ならなおさらです。しかし、シフト作りの大変さがわかればわかるほど、職員は自分の希望を言い出しにくくなり、結果的にはシフトに対する不満を募らせて転職に至ってしまうケースも少なくありません。

現場で働く職員たちの本音

人手不足を最も実感しているのは現場で働く介護員です。希望休について相談しても、希望通りにならないことが当たり前になっている施設もあるでしょう。夜勤明けに休みがあっても、体を休めるのが精一杯でプライベートを楽しむ余裕がないという人も大勢います。夜勤に手当てがつくとはいえ、不規則な生活をこの先ずっと続けていかなければならないかと思うと複雑な心境にもなります。労働時間が長くなることを前提としているかのようなシフトの組み方に不満を持ち続けていけば、転職を考えるようになるのも無理のないことです。2交代制で夜勤をこなしている人の中には、1回の夜勤で16時間以上の勤務になっている人も珍しくない状況で、シフトに対する不満を抱えやすい労働環境にあります。

モチベーションを下げるシフト

毎月のシフトの発表は、働く人にとってやる気を左右する重大な関心事です。出されたシフトを確認する際は、自分だけでなく他の職員のシフトも自然とチェックするものです。そこで明らかに不平等なシフトの組み方が見られると、職員のモチベーションは一気に下がってしまいます。ある人は希望がまるで受け入れられず、ある人は希望が全て通っているともなれば、その職場でいくら頑張っていてもいいことはないと考えるようになるのは仕方がないことです。結婚している人や子供がいる人ばかりが優遇され、独身者に全てのしわ寄せが来てしまうのも大きなストレスです。結婚している人は休みが一定間隔でもらえているのに、独身だからという理由だけで連勤状態にされてしまうなら、やはりやる気が落ちてしまうでしょう。
シフト上は休日になっていても、カンファレンスや研修などで結局出勤しなければならない状況になっているなら、もはやシフトなどあってないようなもの。仕事にがんじがらめにされているようで、心に余裕がなくなってしまいます。シフトをよく見ると、誰かが抜けたところの穴埋めばかりさせられている現状もくっきり見えます。みんな同じ条件のシフトなら不満が出ないかといえばそうではなく、働きやすさが考慮されているかどうかが重要なのです。完成したシフトを見れば、職員を大切にしているかどうかが明らかになるので、シフトと働きやすさは密接に関係してると言えるのです。

長時間労働に悩んでいる福祉施設介護員へ

現状が変わらないようなら転職も視野に入れてみる
現状が変わらないようなら転職も視野に入れてみる

福祉施設介護員として働いていて、長時間労働への不満が解消されないようであれば、転職を視野に入れてみるのがおすすめです。転職することによって労働時間はもとより、そのほかの待遇がいいものになるケースもあります。いざ転職しようと決めた場合に悩みやすいのが、どのように求人探しをするかでしょう。ハローワークという手もありますが、お手軽なのは転職サイトを利用することです。転職サイトを利用すればどこにいても求人探しができるうえ、自分にマッチする求人を見つけられる確率が高まります。

働きやすいシフトを組む
働きやすいシフトを組む

長時間労働に悩む福祉施設介護員が今すぐできる改善策としておすすめなのが、シフトの組み方の見直しです。複雑なシフトを組むだけでも大変な作業ですが、一定のルールを設けた上でできる限り職員の希望を取り入れ、無理のないシフトを組むことによって、職員のモチベーションを高い位置で維持できるようになります。夜勤を含むシフトの組み方の型を把握し、まずはパズルのように当てはめてから調整することによって、より良いシフトに仕上げることができるでしょう。